ダカールラリー2021。2021年1月15日(金) ステージ12 ヤンブ→ジッダ。移動距離247km。競技距離200km。前ステージで優勝したKTMサムサンダーランド。先頭スタートを切るサンダーランドの6分後に総合順位トップのHONDAケビン・ベナバイズが、約12分遅れで総合3位のHONDAリッキーがひかえていました。総合順位でサムとケビンの差は約5分。何があってもおかしくはない決勝で、サム・サンダーランドがスタートから50km地点で道に迷ってしまいます。3番手スタートで道を探す手間が省けて楽に走れると思っていたケビンですが、この好機を見逃さず、道を切り開き続けトップを激走。ホンダに1897年以来、およそ34年ぶりの1,2フィニッシュをもたらしました。今年のホンダは強かった!おめでとうございます!
ケビン・ベナバイズ「今年のダカール最終ステージは、非常に厳しいものでした。3番手スタートだったので比較的楽だろうと予想していましたが、間違いでした。50キロ地点で先行のライダー達がコースに迷ったため、前方が開けました。ナビゲーションが非常に難しいステージでしたので、手堅く走ることに専念しました。とにかく全てを出し切った勝利で、夢が叶った気分です。ゴールラインを越える時は、いろいろなことを感じ、考えていました。かつてのチームメート故パウロ・ゴンサルヴェスとともにゴールラインを越えました。素晴らしい瞬間でした。この瞬間は、生きていることの喜びでいっぱいです。今年のこの難しい状況の中、素晴らしい仕事をしてくれたメカニックを始め、チームのみんなに感謝しています。また、自分の夢を叶えることを可能にしてくれた、素晴らしいマシンを準備してくれたHondaに感謝しています」
リッキー・ブラベック
「「ジッダに戻ってきました。ケビンと僕、そしてもちろんチーム全員がすばらしい成果を残したと思います。バレダとコルネホのリタイアは残念でした。総合で7分差のケビンに追いつこうとプッシュしましたが、かなわず2位という結果になりました。全体的に、すばらしいラリーでした。そして来年はこのマシンでまた優勝を勝ち取りたいと思います」
チーム監督ルーベン・ファリア。
「今年のダカールラリーは非常に過酷で厳しい戦いでした。新型コロナウイルスによる制約も乗り越え、チーム全員がレースに臨むことができました。ケビンはとても優秀でした。コルネホは最終日3日前にリタイアになってしまいましたが、一番力強い走りを見せてくれたと思います。リッキーとバレダは複数回ステージ優勝を飾り、そのポテンシャルの高さを見せてくれました。残すところあと1日というところでのバレダのリタイアは残念でした。これこそ、世界で最も過酷なレース、ダカールラリーなのです。1-2フィニッシュを飾ることができたのは、ケビンとリッキーのおかげですが、チーム全員のすばらしい活躍ぶりも同時に祝し、誇りとすべきだと思います。日本は、本当すばらしいマシンを作りました。トラブルは一切ありませんでした。また努力を重ねて、2022年も優勝を狙います」
https://honda.racing/ja/rally/post/dakar-rally-2021-stage-12
残念ながらモンスターエナジーヤマハラリーチームは全ライダーがリタイア。女性ライダーのライア・サンツ(GAS GAS FACTORY TEAM)は総合17位でした!
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