マルク、秘密裏に作戦を実行する。

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MOTOGPアメリカズGP決勝レース。緊張感が高まるグリッド上での出来事。雨が降るのか?それとも上がるのか微妙な空模様の中、ポールポジション、アメリカズで絶対的な速さを見せてきたマルク・マルケスが、チーフメカニックのマルコ・リガモンティをコソコソ内緒話をしているのが撮影されていました。
ペッコやアレックスがレインかスリックかを確かめさせ、「雨は降らないと思う。残り3分でボックスに帰ってバイクをチェンジする。その際、もしかしたら最後尾になるかもしれない。」と、ペナルティを受ける事も承知でギャンブルに打って出た様子が撮影されていました。(管理人マルク好きです)

ピット上に残ったのはスリックを選んだ小椋藍、エネア、ビンダー3名と他10名。
ペッコをはじめ、9名のライダーは、マルクの後を追ってピットに戻っています。
ここから、おかしなことが始まったのでした。

規約には
<10名以上がピットからスタートする場合、レーススタートは遅延となり、新たなスタート手順(クイックスタート)が実行させる。
10名以下の場合は、ピットレーンエグジットプロトコルに従い、ピットレーンの出口に到着した順に1列目に並び、点線を越えるまでは、追い越しができない。>

坂田和人オフィシャルブログ/MotoGP/スタート手順に関する決定2018年06月01日(金)から。

とあり、坂田さんもご指摘の通り10名以上の11名に至らない9名しかいないのに、赤旗となってしまいました。

グリッドに残っていた選手達、とりわけスリックを選択した小椋選手他2名のアドバンテージがやすやすと奪われてしまった結果になったのです。

レースディレクターのマイク・ウェブ
「安全上の懸念から、スタートを遅らせ、クイックスタートの手順を要求しました。グリッド上とピットレーンエリアにいるライダー、バイク、スタッフの数を考慮すると、ウォームアップラップを開始することは不可能でした。」
とは赤旗を提示した理由についてコメントをしています。(勝手にグリッドを離れピットに戻ったライダーを擁護しているようなコメントです。)

「「残り7~8分になったとき、ウェットタイヤでミスを犯したことに気づいた。しかし、ほとんどのライダーがウェットタイヤを選んだことも理解していた。そこで、チーフメカニックのリガモンティに『2台目のバイクは準備ができているか』と尋ねた。彼は「はい」と答えたので、私は『よし、グリッドを離れよう』と言った。10人以上のライダーが私の後を追うと、スタートが遅れ、全員がグリッドからスタートすることになるだろうとわかっていたからだ。」
MOTOGPの規約を熟知しているというマルクは、なんと10名以上が後に続くだろうという事を予想(そうはならなかったものの)していた事に驚きました。この執着心がマルクらしいなあと思いましたが、結果は、マルクの思うようにはならず転倒リタイアになってしまいました。やれることはなんでもやるマルクは大好きだし、ワクワクしてしまう管理人にですが、運営さんは、分かりやすく、はっきりして欲しいなあと思いました。スリックを選んだ小椋選手の活躍も楽しみだったのになあ。(長々と書きました。)

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