本日10月7日、阿部典史氏が亡くなって早いものでもう8年が経ちました。普段は忘れてるけど、思い出すとやはり悔しい。あ~悔しい。生きている頃を知っている世代の私に出来る事と言ったら、言い伝える事くらいでしょうか。昔なあ、すげえレーサーがいたんだぜと。そこでノリックのレース映像をお借りしました。個人的な思い入れの強いレース、1999年のブラジルGPです。ノリックとビアッジとロバーツjrの三つ巴のレースでした。決勝は阿部グリッド12番手から、得意のジャンプスタートで一気に4位に上昇。13周目にはとうとうトップへ踊り出ます。ポールスタートだったケニー・ロバーツjr、グリッド6番手だったビアッジを抑えての阿部の優勝ですが、ラストラップが凄かった!アウトからビアッジに抜かれたんだけど、まさか最後の最後にあそこから抜くとは・・・その抜くシーンの瞬間もバッチリと映ってます。
動画には映ってませんが、この後、表彰台で君が代が流れ、ノリックが日の丸をまぶしそうに眺めていた時に、表彰台の2位にいたビアッジが3位になったロバーツjrに「おい、帽子を脱げ、礼儀正しくしろ」とたしなめるシーンがあったんです。ビアッジがこのレースに敬意を表している気がして感動したのを覚えています。ノリックとの激しいレースで2位になったけど、それでも良いレースだったと、暴れん坊と言われ、勝つ為には、乱暴なレースをいとわないビアッジが、ノリックに敬意を表したのだと感動したのでした。まあ、岡田さんは怒ってたかもしれませんがwとてつもないレースでした。レースは、1999年10月24日(日)今から16年前のブラジル、ネルソン・ピケ・サーキット。4933mを24周、阿部典史選手スターティンググリッド12番手スタートで始まります。
写真<ヤマハ / 阿部典史1999 RIO GP >
各数字はゼッケンを表しています。6が阿部。10がケニー。2がビアッジ。
参考<MOTO GP / 1999 RIO GP >
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